…でも……
『お、いいねぇ～その瞳、ヤバイなんかぞくぞくする』
『は？』
亮はそんな私に気にすることなく、少し興奮気味に私を見てくる始末
どうやら私の行動は、全く逆効果らしい…
『……』
呆れた私はもうどうでも良くなって、肩の力を抜いた
こういう奴は、誰かさんと一緒でまともに相手するだけ無駄だ
『ったく、ど～しようもねぇ～なぁ……』
私と同様、陽生もまた、心底呆れ返ってる様子だった
けれどそんな陽生の言葉を聞いて、私は思わず顔を歪めながら陽生を見た
あんたがそれを言う？
……よく言うよ
陽生も十分、この亮と同類だと思うんだけど？
心の中でため息を吐きながらそんなことを思っていたら、不意に陽生と目が合った
『ん？どうした？』
私の何とも言えない表情を見て、陽生は首を傾げた
『いや…別に…、ただ変態の周りには変態集まって来るんだな～っと思っただけ』
『『えっ？』』
まさにこれが、類は友を呼ぶってやつ？
うん、ピッタリな言葉
我ながらいいたとえだ
一人関心していたら、何故か２人がぼう然として私を見つめていて
そんな私に、亮が目を見開きながら声をかけてきた
『俺、陽生を変態呼ばわりする女初めて見たわ』
『へ？』
『俺はともかく…この陽生をだろ？』
『え？』
そう言うと、何故か不思議なものを見るかのように、私を見てくる亮
『え？…だって、変態は変態だし…』
そんな亮を、私は困惑気味に見つめ返した
私…別に間違ったこと言ってないと思うんだけど？
『ふ～ん、なるほどね…』
なぜか今度は何かを納得した様子で、頷き始めた亮
