甘い体温


あれ?でも、そういえば


朝、私が行き先聞いた時


陽生…海がどうとか言ってなかったっけ?


うん、確かに言ってた


でも見た限り、ここは海とは全然無関係な気がするんだけど?


どういうこと??


疑問に思いながら隣にいる陽生に話しかけようとした、その時



『しっかし、本当に可愛いね』



へっ?


突然亮が私の顔をまじまじと覗きこんできたので、出かかった言葉を飲み込んだ


…何?


『陽生にはもったいないなぁ~、うん、てか贅沢だ』


ひとり納得したように亮は呟くと、完璧に陽生を無視して私を見つめてくる


『……』


そんな亮の態度に、私は思わず眉間に皺を寄せた


…何なのよ、さっきから……


あまりの熱い亮の視線に、気分を悪くした私は、とっさに顔をそらした


ちょっと、見せ物じゃないんだけど…


するとそんな様子を見ていた陽生が、すかさず私の肩を抱き寄せた


『おい、亮! お前は…いい加減にしろよ、お前のそんなスケベ丸出しの目で見たら、果歩が困るだろ!』


見るに見かねた様子で、陽生は不機嫌そうに亮を睨みつける


『別に見るぐらいいいだろ、減るもんじゃねーし…そんなケチケチすんなよ!
ねえ、果歩ちゃん♪』


けれど亮は悪びれた様子もなく、私に微笑みかけてくる


『……』


てか馴れ馴れしすぎだから…


さすがの私も、そんな亮を思いっきり不機嫌に、冷たく睨みつけた