甘い体温


ソファーの上でうずくまると、私はさらに強くケータイを握り締めた


だめだ…


こんなふうに落ちててもしょうがない


とりあえず陽生に一度連絡してみよう


たまには自分から動かないと


私はソファーに正しく座りなおすと、ケータイを開いた


そういえば私から陽生に連絡するのは、あの空き巣事件以来、2回目だ


メールも電話もいつも陽生からで、私からはほとんどしてなかったな


そう思いなが発信のボタンを押そうとしたその時……


ガチャ――…


と、音と共に誰かが部屋に入って来る気配を感じて、私は顔を上げた




―――陽生?




そう思った私はすぐさま音のした方に向かった



…えっ?



やっぱりそこにいたのは陽生だった



…だけど……



部屋の入り口にいた陽生を見るなり、私は驚いて思わず足を止めた