甘い体温


思う存分ブラウンで遊んで落ち着いた私は、不意に時計を見た


もう時刻はすでに6時を過ぎていたところだった


どうやら私は時間を忘れてブラウンに熱中してたらしい


…って、あれ?そういえば…


そんな時、ふと何かを思い出したように私はソファーに座ると、すぐさまケータイを開いた


画面はなんの変化もなく、いつもの待ちうけ画面のまま


『……』


私はメールも着信の知らせもない画面を見ながら、首を傾けた


珍しい……


陽生から一件もメールが入ってない


いつもならこの時間だったら、2、3件ぐらい陽生からメールが入っててもおかしくないのに…


そう、陽生と連絡を取るようになってからというもの


毎日欠かさずといっていいほど、陽生から他愛の無いメールが1日に何件か送られてきていた


正直うざいぐらいに


なのに今日に限って陽生から一件も連絡が無い


陽生と会ってからこんな事は初めてかもしれない


少し疑問に思いながらも、仕事が忙しいのかもしれないし


それにいくらマメな陽生でもさすがに毎日って訳にはいかないよね


まあ、別に私は陽生からの連絡を待ってるって訳じゃないし、どっちでもいいんだけど


それに仕事終わったら連絡くれるって言ってたし、そのうちかかってくるでしょ?


そう思いながら私は再びケータイを閉じた





だけど、それからいくら待っても陽生から連絡が来ることは無くて


気づけば7時、8時と時間は過ぎていき、いつの間にかもうすぐ10時を回ろうとしていた


さすがにこの時間なら病院も終わってるはずなのに…


私はケータイを閉じたり開いたりしながら、さっきから妙に落ち着かないでいた


何をしてても落ち着かない



何かあったの…かな?



そんなことを思いながら、私の中で人知れぬ不安を覚えていた