すると不意に私の頭の上から、陽生の溜息が聞えてきた
『果歩…お前もっとこうしたいとか何したいとかないのか?』
『え?』
陽生は私の顔を少し呆れ顔で見てくる
『別に特にないけど?』
そんな陽生に、私は何食わぬ顔でまたあっさり言った
だって本当に何でもいいし…
『はぁ…果歩お前もっと我がままに生きろよ、それとも俺に遠慮してる?』
何故かつまらなそうに肩を落とす陽生
『果歩の為なら俺、何でもしてやるのに』
平気な顔してさらっとそんな事を言ってくる陽生に思わず私は顔をしかめた
『……』
そんなこと言われても…
『別に遠慮してるわけでもないんだけど…』
本当に分からないんだからしょうがないじゃん
それに陽生こそ、何でもしてやるって
『そんなに私を甘やかしてどうすんの?』
私は横目で陽生を見た、すると…
『ん?どうするって、俺から離れられなくするつもり♪』
あっけらかんとそう答えた陽生が私のおでこにキスをした
『な!?もう、バカなこと言ってないで早く仕事に行けば!』
私はそんな陽生を白い目で見据えると陽生の体を押し返した
聞いた私がバカだった
ったく…相変わらずこの男は……



