甘い体温



『果歩お前可愛いすぎ』



今度は突然そう言い出だすと、私をぎゅっと抱き寄せた陽生



『ちょ、ちょっと!?』


『はぁ…なんかやばいかも俺』



唖然とする私をさらに抱きすくめ、ポツリ嘆くように呟いた



『は?え、何が?』


『ん?秘密』



訳の分からない事を言う陽生に私は首を傾げるばかり


そんな私をよそに、陽生はやたら嬉しそうに私の頭を撫でる


何がそんなに嬉しいのか分からないけど、私が言ったことで機嫌が良くなったのは間違いなさそうで思わず肩の力が抜ける



『果歩…これからも今みたいに何でも素直に言えよ』


『え?』


『なんか俺、今グッときた』


『?』



そう言うと不意に陽生は私の肩を掴み



『だけど……』



何故かそのまま私の耳元に唇を寄せると、こう言った



『もう俺の前で他の男と電話するなよ』


『えっ』


『俺、かなり独占良く強いみたいだから、次はどうなるか分かんないかもよ』



そう意地悪っぽく言い、私の耳に息を吹きかける



『な!?』



慌てて手で耳を押さえようとしたら、その手を掴まれ、ニヤッと笑った陽生にそのまま唇を塞がれた