甘い体温


私は訳が分からず陽生を見つめ返した


『別に言いたいことなんて……』


思い浮かばない


ただ、かかってきた電話を出ただけだし


他の男って言うけど


ただの友達で、別にやましい関係でもないし


やましいことしてる訳じゃない


なのになんで私がこんなに責められなきゃいけないの?


なんで陽生は怒ってんの?


陽生の態度に疑問を感じ、沸々と苛立ちがこみ上げてくる


納得いかない私は思わず陽生に向かって顔を歪ませた



『別に陽生には関係ない……』



関係ないでしょと、途中まで言いかけそうになって私はハッと思う



……関係、なくはないのか?



私を鋭く見据える陽生を見ながら少し冷静になって考える


いつもの癖で思わず陽生に文句を言いそうになったけど


私と陽生は例え仮でも、今は一応付き合ってるわけで、やっぱりこういう事はちゃんと言わないといけない…のかな?


直輝のこと陽生にちゃんと話すべき?


そうなの?


いや、そうしなきゃいけないんだろうな…


陽生のこの態度からしてきっと…


私は頭の中で複雑な思いを巡らせながら、ない頭を使って整理していた


はぁ…めんどくさいな