甘い体温


再び静まり返った部屋に、私と陽生の吐息だけが耳を掠める


陽生の強引な熱いキスに、次第に何も考えられなくなって、だんだん頭が真っ白になっていく


そして少し荒々しく自分の着ていたシャツを脱ぎ捨てた陽生が私にグッと距離を縮めてこようとしたその時――…


♪♪♪~


再び私のケータイが軽快な音を出して鳴り出した



『『………』』



そしてまた私と陽生の動きが止まる


さすがの陽生も2回目の着信に、私のケータイへ視線を移す



『は、はるき?』


『はぁ~ったく…なんだよ、今からって時に……』



うな垂れるように陽生は肩を落とす


そんな陽生を複雑な思いで見ていたら



『どうぞ、出れば』



そういうと陽生は少し不機嫌そうに私の上から退いた


そんな陽生に苦笑いを浮かべつつ、はだけてたシャツを前でとめ直すと、ケータイに手を伸ばした


そして陽生から少し離れてベッドの端に座りケータイの着信画面を開いて通話ボタンを押した



『……はい』



乱れた呼吸を整えながら声を出す



『あ、三月?俺だけど』


『…直輝?』