けど、結局はこのありさま
陽生の理性は一晩しか持たないのだろうか?
私は陽生のキスを受け止めながら、頭の片隅でそんなことを考えていた
だけどそう思いながらも陽生に対して抵抗出来なくなってる自分がいて
逆に受け入れ始めてる自分がいるのに気づく
キスの合い間から漏れる自分の吐息と一緒に私の理性も次第に壊れかけていく―――
『は、るき…仕事は?今日も、し、ごとでしょ?』
私はさっきから一向に止まない陽生のキスを受け止めながら、必死に言葉を向ける
『ん、…もうちょっと』
だけど完璧にONになってしまった陽生には私の言葉は届かない
ゆっくり離した唇を、今度はさらに首筋に鎖骨へとゆっくりボタンを器用に外しながらキスを落としていく
そして胸元に顔を沈めると、私の体にチクンと痛みがはしった
『あ……』
思わず私は目を見開く
そんな私の顔を陽生は不意に顔を上げて見下ろすと、フッと笑った
『マーキング』
『え?』
『たとえ仮の恋人でも今は俺のだから』
そう言うと陽生は自分の付けたキスマークを指でそっとなぞる
その行動に私は言葉を無くす
『嫌だった?』
『え…、あ、その……』
しどろもどろの私に陽生は不適な笑みを浮かべると
『ま、嫌って言っても無駄だけど』
そう言って再び私の胸元に顔を埋めてくる
そしてまた違う場所にチクッと痛みがはしる
そんなことが数回続いたその時
ベッドサイドのテーブルに置いてあった私のケータイが突然鳴り響いた



