甘い体温


――ドクン


陽生の真っ直ぐの目に見つめられて、鼓動が大きく弾む



『かほ……』



陽生は私に愛しそうに目を細めるとそっと頬を撫でる



その手に瞳に思わず吸い込まれそうになる



『昨日の続きしようか』



そう言いながらゆっくりと顔を近づけて来る陽生に吸い込まれるように私もそっと目を閉じた







昨日の夜、珍しく陽生は私に手を出してこなかった


一晩中私を包み込むようにずっと優しく抱きしめていてくれていて


時々キスを交わしながら、ただ寄り添うように抱きしめ合ってベッドに横たわっていた


それだけなのにすごく心地良くて


今まで味わったことのない安心感が私を包みこんだ


誰かと寄り添うだけであんなに気持ちいい気分になったのは初めてだった


そしてお互いの体温を感じながら気づいたら私は眠りについてた


最近私の中から今まで感じたこのない、いろんな感情が沸き出てきてるのに正直自分でも戸惑っている


それに最近人の温もりみたいなものが何なのか?何となくだけど感じられるようになってきてるのも確かで




―――確実に私の中で何かが変わり始めてる




その原因は間違いなく陽生で


陽生の存在が私を大きく変えていってる気がする


それに最近は陽生に対しての見方も良い意味で変わってきてて


昨日の真面目な態度といい少しは陽生を見直した私がいたんだけど……