…はっ?
突然の言葉に私は目を丸くした
――試しに付き合う?
『え…なに言って…急にどうしちゃったの?』
再び真剣な面持ちで私を見つめてくる陽生に思わず声が上擦ってしまう
つ、付き合うって…
『今言ったろ?俺がお前のそばにいて出来るだけお前の支えになりたいんだよ』
『わ、私の支えに?』
『ああ、果歩にもっといろんな楽しいこと教えてやりたい』
そう言うと陽生は優しく目を細め
『とりあえずここのホテルの契約が1月いっぱいまでだろ?
だからそれまでの間、後、約1ヶ月ちょっと。その間、お試し期間ってことで試しに俺と付き合ってくれないか?』
…お試し期間って……
『で、でも……』
私の気持ちだってまだ良く分かってないのに
急にそんなこと…
『果歩…お前の気持ちは分かってるよ』
『え?』
『お前が俺のこと何とも思ってないことぐらいちゃんと分かってる』
『……』
『でも、だから尚更この機会に俺のことちゃんと考えて欲しい』
動揺する私の顔を陽生の瞳が真っ直ぐ私を見つめてくる
『俺のこと嫌いじゃないんだろ?』
『えっ、あ、それは…』
…確かにそう言ったけど…



