甘い体温


『な〜に果歩ちゃんは一人で百面相してるわけ?』


何故か陽生は私を見ながらクスクスと笑いだす



えっ”?



そんな陽生に驚いて私は顔を上げた



『本当、お前可愛いわ』



そう言うと私の頭をぽんぽん叩いてくる



『なっ!』



な、何なの!?


私は思わず眉間に皺を寄せる



『悪い、今俺が言ったこと別に深く考えることはねーよ』


『え?』


『ただ俺は果歩の不安や苦しみを少しでもとってやりたいだけだから』


『えっ』


『少しでも果歩の気持ちを楽にしてやりたい、ただそれだけだよ
だからそんなに複雑に考えるなよ』



そう言って、陽生は私の頭を優しく撫でる


そして何故か、少し言葉をためた陽生が、少しの間の後こう言った



『なあ…だからさ、果歩』



その瞬間、陽生の手の動きが止まり、真剣な表情になった



『ためしに俺と付き合ってみないか?』