甘い体温


―Side果歩―



『ん…あれ…』


私、いつの間にか寝ちゃってたんだ…


不意に目を覚ました私は、目の前にいる陽生を見た


そこには私を包むように抱きしめている陽生がいて、気づいたら私も陽生にギュッと抱きついていた



『……』



私、あれからずっと陽生に抱きついたままだったのかな?


ふと思い出した私は、何となく気まずく感じて苦笑いを浮かべた


だけど、苦笑いを浮かべながらも何となく心地いい気分に満たされていて


少しの間、陽生を見ていた私は、起こさないようにそっと起き上がり、ベッドから降りた


そーいえば、今何時?


ふと、時計に目を向けるともう、夜中の2時を回ったところだった


どんだけ寝てたんだろ私…


そう思いながら洗面所に行き、洗面台に手を付きながら不意に自分の顔を見た



『はぁ…最悪…』



やけに目がひりひりすると思ったら


酷い顔…


目は少し赤く充血していて、泣いたせいで瞼が腫れぼったくなってるし


おまけに顔もむくんでる


最悪だな…本当