甘い体温



えっ?


陽生の言葉に一瞬驚きかけたその時―…



『ひゃっ!?』



突然私の体が浮いた



え”?



ビックリして瞬きした時には、ガッチリ体を陽生に捕まえられていて、私はベッドに座る陽生の膝の上に跨っている体勢になっていた


『え”、ちょっと…!?』


驚いた私は慌てて陽生の上から退こうとして、手を突っぱねる


けれど、それを阻止するように、すかさず陽生の腕が私の腰をガッチリ固定した


『な!ちょ…は、はるき!?』



私は自分が置かれてる状況にいまいち理解できなくて、目を見開くばかり



『かほ…』



すると陽生の手が不意に伸びできて、私の髪をそっと撫でた


その瞬間、私の体が思わずビクっと強張るのを感じて…



『そんなに俺のこと嫌い?』


『えっ…』