『私はいいの、サボりだから』
『はは、私も今日はサボりだから』
自分勝手な言い訳をした私に、目の前の後藤もそう言って微笑んだ
『…あっそ、好きにすれば』
私はそっけなく言葉を返すと、すぐ近くに置かれているソファーに何気なく座った
何故かこの図書室には部屋の隅ごとに2,3人用のソファーが置かれていて、ゆっくり本を読みながらくつろげる感じになっている
もちろん部屋の真ん中には勉強できるようにちゃんとした机に椅子も設備されてある
私はソファーの隅に深く座ると、足を組む
『で、話しって何?』
『はい、これ』
『えっ』
突然私の目の前にホットの紅茶缶が差し出され、少し驚きながら目の前の彼女を見た
『え、なに?』
『三月さんの分、さっき私のと一緒に三月さんのも買ったからよかったらどうぞ』
『……』
「別にいいよ」と言う私に「はい」と私の手の上に紅茶を勝手に手渡してきたので、渋々受け取った
『…どーも』
『どーいたしまして』
彼女は私が紅茶の缶を受け取ったの見ると、私の隣に腰を下ろした
私はそんな彼女を少し警戒しながら、横目でチラッと見る
『で、話しって?』
これでこの質問するのは2回目なんだけど…
そんな私の問いかけに、彼女のくりっとした瞳が私を見つめた
『じゃあ単刀直入に聞くね』
そう言って、少し真剣な表情になった彼女が言葉を続けた



