甘い体温


『果歩起きろ』


『ん…』


肩を揺さぶられ、陽生の声に私は目を覚ました



『そろそろ起きないと遅刻するぞ』



目を開けるとドアップに陽生の顔があって、私を見下ろしながら優しい眼差しを向けていた



『ん…は、る?』



頭が働かず私は眠気まなこで陽生の顔を見つめる



ん〜ねむい…



再び眠気に襲われて、私が瞼を閉じようとしたら



『しょうがないな〜』



と嘆く陽生の声と共に、突然目の前が暗く陰り


唇が優しく塞がれた



『ん…』



不意に漏れる私の声


一度チュッと音をたてて離れたと思ったら、すぐにまた唇の柔らかい感触


訳がわからずもだんだん深さをます陽生のキスを何も考えられない意識の中で私は受け入れていて



『…んっ…』



なんだろう


この感じ…


やばい


なんか気持ちいい……



朦朧とする意識の中で、私はとっさに陽生の首に手を回し、無意識のまま陽生のキスを求めていた



もっと


もっと欲しい―――



陽生の首に回した腕に、ぎゅっと力を入れたその時――…



『ちょっ、果歩ストップ!!』