甘い体温


よし、見なかったことにしよう


こうゆうのは無視するに限る


うん、そうしよう、無視無視


私は携帯をパタンとたたむと、またポケットにしまおうとした


ブルブル!


!?



だけどその時、再び私の手の中で小刻みに震えだした携帯


『え、また?』


再び私は携帯の画面を開くと、恐る恐るボタンを押した


あ…


その画面を見て私は思わず顔がほころんでしまう


『可愛い…』


だって、2通目の陽生からのメールには


シャメで撮ったであろうブラウンの画像が、画面いっぱいに貼り付けられてあったから


顔がドアップにいい角度から撮れていて、可愛さのあまり目を奪われる


まさにベストショットとでもいうのか


さすがの私もこれには笑みがこぼれた



『ん?あれ?』



ふと画面を順番に下の方へ移動すると、まだ何か文字が見えた


下のほうにまだ何か文章が書いてあるみたい