甘い体温



ブラウン!!


ブラウンがいない!!



『え、おい!果歩?!』



陽生の慌てた声が聞えてきたけど、今の私にはそれに応える余裕なんかなくて、ひたすら部屋の中を駆け回った



それなのに


いない


ブラウンがいない


何処にもいない



…どうして?



何でいないの!!ねぇどうして!!


もしかして……


その時、私の頭の中で最悪な事態が思い浮かんだ


『…っ……』


私のせいだ……


もっと早く私が気づいていたら……


自分の事で精一杯でブラウンのこと気にもとめなかった


バカだ私


なんて取り返しのつかないことを……



『嫌!!』



私は頭を抱えてその場にしゃがみこんだ


やだやだ!


ブラウンがいなくなった私どうしたらいいの!?


私のたった一人の唯一の家族なのに


そんなの絶対やだ!!



『おい!果歩!?』



そんな私の異変に気づいた陽生がしゃがみ、私の両肩を掴んだ