甘い体温


『ふぅ〜…』


私のため息に似た小さな声が、澄み切った青い空に混ざるように消えていく




今は学校の昼休憩中


私は一人屋上にきていて、昼ごはんのクリームパンを手にしながら屋上の隅の壁にもたれていた


誰かとつるんだりするのが嫌いな私は、昼休みになると決まってだいたいここに来ていた


今は冬ってのもあるけど、普段からあまり誰も来ないから静かで好き


正直寒いけど、教室のガヤガヤしてるとこより全然居心地がいい


私はパンを一口かじると、青く澄み切った空を何となく眺めた


今日はいつもより雲も少なくて、とてもいい天気だ



…だけど……



そんな天気とは裏腹に、何故か私の心は朝からずっとスッキリしなくて、もやもやしていた


あれから


陽生と電話をきった後すぐに直輝がバイクで迎えにきてくれて、一緒に学校まで向かった


けれど、直輝と会ってからもずっと気持ちがすっきりしなくて、私は何も話す気になれなかった


少しは会話らしいのをしたと思うけど、何を話していたのかもあいまいにしか覚えてない


元々お互い口数が多い方じゃないから、別に気にしたことじゃないんだけどね


それに直輝も私の様子に気づいたのか気づいてないのか?特に何も言ってこないし



それより、問題は…