甘い体温


『は?』


あからさまにさっきより機嫌が悪くなった陽生に、私は思わず間抜けな声を出した


『何処って…自分の家で寝てたに決まってるでしよ!?

何変なこと言ってんのよ!誰かさんのせいでかなり寝不足だったんだからね!

訳の分からないことを言わないでくれる!?』


おかげで私は昨日は結局学校行きそびれたし


怒りたいのはこっちなんだけど?



『あー…悪いそっか…それならいいんだ…安心した、昨日はその…悪かったよ……
俺もちょっと調子に乗りすぎたっていうか…』



私の言葉にさすがの陽生も気まずそう


さすがにこいつも反省してるのか?


でも



『反省するぐらいなら最初っからするな!』



それでも何となく私のイラつきは収まらなくて、冷たく怒鳴りつけていた



『はは、悪かったって……』



悪かったって…本当に反省してんのか?


でもまぁ…


もういいや、ばかばかしい


それよりも学校!もうこんな時間だし


直輝ももうすぐ来ちゃうしね


この男と長々電話してる場合じゃない!



『悪いけど用がないならもうきるよ!私そろそろ学校に……』



そう言って電話をきろうとした瞬間



『果歩』



名前を呼ばれて、その動きをピタっと止めた





『会いたい』



『えっ』




『果歩に会いたい』