甘い体温


『…てか急にどしたの?直輝こそ大丈夫?』


こいつの口から一緒に学校行こうだなんて、初めて言われた気がする


急にどうかしたの?


どうかしちゃったんだろうか?


『なんか今日変じゃない?』


なんかいつもと違う


明日は雪…とか?


ふと、そんな事を思っていたら


『ば〜か!!たまには俺も学校に行きたくなる時ぐらいあんだよ!』


少し不機嫌そうな、いつもみたいに軽い口調が返ってきた


『ふ〜ん?あっそ』


そういうお年頃?


少し変に思ったけれど、直輝の態度がいつもに戻ってたから、特に気にする事はやめた


こいつはいつも気まぐれな奴だから


いちいち気にしててもしょうがない


『じゃあ、もう少ししたら着くから』


『…分かった』



ピッ!


そんな感じで直輝と電話終えた私は、ケータイを机に置くと、腕を上げて大きく伸びをした


そーいや私もここんとこ最近まともに学校行ってなかったなぁ


さすがに今日は出ないとまずいよね……


こんな私でも、高校だけはちゃんと卒業しようと思ってたりして


とにかく直輝が来る前に適当に支度しなきゃ


そう思い、制服に着替えようと立とうとしたその時だった


さっき机にほうり投げたケータイがまた、突然音をだして鳴り響いた


え、もう!時間がない時に限って……


誰だよ……


そう面倒に思いながら、私は再びケータイを手に取り、画面を見た瞬間、思わず固まっってしまった




“椎名陽生”




ディスプレイに写しだされた陽生の名前に、私は顔を歪ませた