甘い体温


今頃、あの男は病院でうさんくさい笑顔振りまきながら医者をやってるのだろうか?


『……』


本当、世も末だな……


だけど…


どうしよう


あいつは私を好きだと言った


私を欲しいと言った


たぶん…いや、あいつは本気だ


今まで会った男とは全然違う


本気であいつは私のこと…


好きなのかもしれない


さすがの私もそれだけははっきりと感じていて…


私を見るあの男の瞳、言葉、あれは嘘なんかじゃない


すごく真剣で真っ直ぐだった


正直、あの目に見つめられると何故か戸惑ってしまう


あまりに真っ直ぐであまりに綺麗だから……


それに…


悔しいけどあの男の体温は不覚にも心地いいと思ってしまう


抱きしめられてあんまり嫌だとも思わなくなってきてる


あの男と肌を重ねるのも別に嫌じゃ……



…なんだろうこの感じ



何だか胸の真ん中が霧がかかったみたいにもやもやする