『ば、ばか!変態!!
このまま、また風邪ぶり返でもしたら、あんたのせいだから!!』


自分でも今の今まで忘れていたけど、私は風邪引いてるんだった


こんなことされてる場合じゃない!!


その瞬間、私の言葉にさすがの陽生も動きがとまる


『医者のあんたがまさか、また風邪をこじらせるようなことしていいと思ってんの?


顔を上げた陽生を私は嫌味っぽく見つめた



『大丈夫、気にするな、また振り返したら俺が責任もって治してやるから』



けれど、それをすぐに笑顔でかわす陽生


『…っ!』


『言ったろ?俺が人の温もり教えてやるって♪
だからさっそく今から温め合おうな』


そう言うと陽生はニヤッと笑い、一指し指を私の口に押し当てた


『悪いけど抵抗しても無駄だよ果歩、逃がさないから』


そう得意そうにキラースマイルを浮かべながら、ブラのホックに手をかける陽生


『ちょっ!!』


『果歩?夜はまだまだこれからだよ、思いっきり楽しもうな』


嬉しそうに笑いながら首筋に顔を埋めてくる陽生に私はもう、目を丸くするしかできなかった


『〜〜この変態!!』



本当に油断も隙もあったもんじゃない





そして


改めてこの男とは絶対分かりあえないと


心からそう思ったのだった