そしてそのままゆっくりと体重をかけられ、その場に寝かされた私


『…え?』


私の背中には何故かカーペットの感触が


目の前には私を見下ろす陽生の顔


陽生は私に覆いかぶさり、両手をがっちり床に押さえつけながら、驚く私の耳元で甘く囁いた



『もっと果歩を泣かせたい』



『えっ』


そのまま耳をペロッと舐められ、目を見開く私


!?


『ちょっ!…ゃ…』



私は抵抗するように顔を横に振った


だけど…


『かほ…このまま抱きたい…いい?』


そう言うと、耳から口を離した陽生が私を真っ直ぐ見下ろしてくる


その瞳は熱っぽく、やばいぐらいに色っぽくて……


ちょ、ちょっと待ってよ!


なんか完全にエロモードに変わっちゃってるんですけど?


『なっ!何言って!!』


陽生の問いかけに私の体温は一気に上昇してく


顔の辺りが異様に熱い!


私は旨く言葉にできない変わりに、否定の意味を込めて再び顔を横に振った


なんでいきなりこういう展開になるのよ!


もう、訳が分からない!


一方の陽生はそんな私にお構いなしに、上から順番にシャツのボタンを外し初めて


『ちょっ!…やめっ!』


徐々にシャツに隠れていた肌があらわになって、肌が空気に触れてスースーする


そのままシャツのボタンを全部はずされて、両腕を頭上で固定された私は


胸元に感じた陽生の唇の感触に思わず声を漏らした