甘い体温


どれくらい経ったのか


あれからひとしきり泣いた、ううん、泣かされた私は、陽生の胸に顔を預けながらぐったりしていた


静まり返る部屋で、陽生の一定のリズムに合わせて、規則正しい陽生の心臓の音だけが聞える


私は熱くなってジンジンする瞼を閉じて、そっと陽生の鼓動を聞いていた







『…果歩?』


けれどそんな時、今までずっと黙っていた陽生が突然私を呼んだ


『そろそろ俺、果歩ちゃんの顔が見たいんだけど?』


『えっ』



その声に思わずハッとする



顔!?


それは…



『やだ』


『へっ?』



私はすかさず声を上げた


だって、こんなクシャクシャの泣き顔なんて、見せれるわけがない!


恥じもいいとこじゃない!


特にこの男の前では絶対に嫌!!



『無理』


『え、果歩?』


『嫌なものは嫌』


私は断固として、拒否をする


『え、何?俺と離れるのがそんなに嫌なの?』


『違う!』


『じゃあ何?どうすんの?ずっとこのままでいるつもり?

まぁ、俺的にはこのままでも別に構わないけど♪』


『…それも嫌!』


『おいおい…』



それもそうだ


このままずっとこうしてるんのもさすがに…


無理があるよね?