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「あーあ、死んじゃった」


誰もいない静かな部屋に呟く。


なんだかんだ言って結構好きだったくせに、死んだ後にすぐこんなことを言う自分は結構残酷だと自分でも思う。


「次はどうしよっかな」


なんて、本気で考えていたらガチャ、とドアの音がなる音が聞こえた。


それと同時に聞こえた軽やかな足音の特徴からすると多分、逢坂。


「あれ、どうしたのこんな遅い時間に」



その声の正体は、思った通り逢坂で、


なんか言ったかと思えば、俺の目の前にある机の上に目を向けた、すると全てを察したようにまた口を開こうとする。



「…あー、ごめん無駄な事聞いた」


さっきよりも、ワントーン沈んだ声で言われる。


が、どこか嘘くさい。


「別にいいよ、特に気にしてないし」


そう答えると、逢坂の雰囲気は部屋に入った時のものに戻る。


「ほんと、冷めてんね」