真冬のNEW YORKは、16時を過ぎると日が暮れる。支社を出てホテルに戻る頃には、すっかり陽も落ちてマンハッタンの夜景が映えてくる時間帯。道行く人達が、足早に行き交う様子を車窓からぼんやり眺めていた。
この人達にも家で待っている人や、先に帰って食事の支度をして待つ人が居るんだろうな。
「さっきから、何を見てるんだ? 着いたぞ」
エッ・・・・・・。
ホテルのロータリーに着いて高橋さんが車を停めると、そういいながらこちらを見た。
「あっ、はい。すみません、ぼんやりしていて」
ドアを開けてくれたポーターにお礼を言って車から降りると、一瞬、真冬の澄んだ空気が肌に当たって痛いぐらいに感じた。
部屋に戻って着替えを済ませて急いでキッチンに向かったが、高橋さんの姿はまだない。先に、シャワーでも浴びているのかもしれない。勝手にそう思いながらも、何故かキッチンに高橋さんの姿がなくて少しホッとしていた。
冷蔵庫から野菜を出してサラダを作り、ランチはイタリアンだったので和食が良いのではないかと思ったが、一応、高橋さんが自分で持って来たものの中で食べたいものを聞いてからにしようとキッチンの食品庫を1度開けたがまた閉めて、サラダとカトラリー、グラスをテーブルの上に並べ、ケトルにミネラルウオーターを注いでお湯を沸かした。
「悪いな。お待たせ」
少しして高橋さんが部屋から出てくると、手に箱に入ったものを2つ持っていた。
「どっちがいい?」
そう言って高橋さんが差し出した2つの箱には、親子丼、中華丼と書いてあった。
「えっ? あ、あの、それも日本から持って来たんですか?」
「ああ。お前、どっちにする?」
そう言われても・・・・・・。
「あの、高橋さんがお好きな方で。せっかく日本から持っていらしたんですから、高橋さんがどちらも食べて下さい。私は、適当に食べますから」
「ハッ? そんなことはいいから、どっちにするか聞いてるんだろう?」
高橋さん・・・・・・。
この人達にも家で待っている人や、先に帰って食事の支度をして待つ人が居るんだろうな。
「さっきから、何を見てるんだ? 着いたぞ」
エッ・・・・・・。
ホテルのロータリーに着いて高橋さんが車を停めると、そういいながらこちらを見た。
「あっ、はい。すみません、ぼんやりしていて」
ドアを開けてくれたポーターにお礼を言って車から降りると、一瞬、真冬の澄んだ空気が肌に当たって痛いぐらいに感じた。
部屋に戻って着替えを済ませて急いでキッチンに向かったが、高橋さんの姿はまだない。先に、シャワーでも浴びているのかもしれない。勝手にそう思いながらも、何故かキッチンに高橋さんの姿がなくて少しホッとしていた。
冷蔵庫から野菜を出してサラダを作り、ランチはイタリアンだったので和食が良いのではないかと思ったが、一応、高橋さんが自分で持って来たものの中で食べたいものを聞いてからにしようとキッチンの食品庫を1度開けたがまた閉めて、サラダとカトラリー、グラスをテーブルの上に並べ、ケトルにミネラルウオーターを注いでお湯を沸かした。
「悪いな。お待たせ」
少しして高橋さんが部屋から出てくると、手に箱に入ったものを2つ持っていた。
「どっちがいい?」
そう言って高橋さんが差し出した2つの箱には、親子丼、中華丼と書いてあった。
「えっ? あ、あの、それも日本から持って来たんですか?」
「ああ。お前、どっちにする?」
そう言われても・・・・・・。
「あの、高橋さんがお好きな方で。せっかく日本から持っていらしたんですから、高橋さんがどちらも食べて下さい。私は、適当に食べますから」
「ハッ? そんなことはいいから、どっちにするか聞いてるんだろう?」
高橋さん・・・・・・。

