高橋さんは、山本さんを救ってあげたんだ。それなのに、私はとんだ勘違いをして・・・・・・あまりにも浅慮で情けない。
「陽子ちゃん。どうかした?」
山本さんに、心配そうな声で問い掛けられてしまった。
「な、何でもないです」
山本さんの思いや高橋さんの山本さんへの配慮を考えると、次元が低すぎて恥ずかしい。駄目、泣いてしまいそう。
「陽子ちゃん?」
「どうした?」
そこへ、タイミング悪く高橋さんが戻ってきてしまった。
「な、何でもないです。あの・・・・・・高橋さんと山本さんは、そういう関係じゃなかったんですね」
「そういう関係?」
「アハハ・・・・・・き、気にしないで下さい。でも、良かったです」
「何が良かったんだ?」
席に着いた高橋さんが、疑わしい目をこちらに向けている。
ば、ばれてる?
「アッハッハ・・・・・・。そんなこと、あるわけないでしょう? 貴博は、れっきとしたオ・ト・コよ。大丈夫、安心して。陽子ちゃんから奪おうなんて、思ってもいないから」
そう言うと、山本さんはウィンクをした。
「や、や、山本さん。な、何言っているんですか」
「あら、陽子ちゃん。赤くなっちゃって、可愛いんだ」
「か、からかわないで下さい」
「もう、貴博ったらばらしちゃうんだもの。陽子ちゃん。からかい甲斐があって、面白かったのに」
「ばらすも、ばらさないもないだろう?」
「だって、可愛いんだもの」
私・・・・・・からかわれていたの?
真剣に悩んで、男の人に嫉妬して・・・・・・馬鹿みたい。
馬鹿だ、私。
高橋さんと山本さんは、NEW YORKの話で変わったこと等、いろいろ話していて、時折、私に気を遣って何度か話し掛けてくれたけれど、相づちを打つぐらいで話に加われずに殆ど聞いていた。聞いていたというより正確には黙って別のことを考えていた。そして、ランチが運ばれてきても何を食べてもあまり味わえないまま、ランチタイムは終わってしまった。
支社に戻る途中、先を歩く高橋さんと山本さんの背中を見ながら虚無感に襲われたが、出張で仕事に来ている以上、高橋さんのアシスタントとしての仕事はきちんとこなしたいと気持ちを奮い立たせ、午後からも忙しさに心を紛らわせるように仕事に没頭した。
「陽子ちゃん。どうかした?」
山本さんに、心配そうな声で問い掛けられてしまった。
「な、何でもないです」
山本さんの思いや高橋さんの山本さんへの配慮を考えると、次元が低すぎて恥ずかしい。駄目、泣いてしまいそう。
「陽子ちゃん?」
「どうした?」
そこへ、タイミング悪く高橋さんが戻ってきてしまった。
「な、何でもないです。あの・・・・・・高橋さんと山本さんは、そういう関係じゃなかったんですね」
「そういう関係?」
「アハハ・・・・・・き、気にしないで下さい。でも、良かったです」
「何が良かったんだ?」
席に着いた高橋さんが、疑わしい目をこちらに向けている。
ば、ばれてる?
「アッハッハ・・・・・・。そんなこと、あるわけないでしょう? 貴博は、れっきとしたオ・ト・コよ。大丈夫、安心して。陽子ちゃんから奪おうなんて、思ってもいないから」
そう言うと、山本さんはウィンクをした。
「や、や、山本さん。な、何言っているんですか」
「あら、陽子ちゃん。赤くなっちゃって、可愛いんだ」
「か、からかわないで下さい」
「もう、貴博ったらばらしちゃうんだもの。陽子ちゃん。からかい甲斐があって、面白かったのに」
「ばらすも、ばらさないもないだろう?」
「だって、可愛いんだもの」
私・・・・・・からかわれていたの?
真剣に悩んで、男の人に嫉妬して・・・・・・馬鹿みたい。
馬鹿だ、私。
高橋さんと山本さんは、NEW YORKの話で変わったこと等、いろいろ話していて、時折、私に気を遣って何度か話し掛けてくれたけれど、相づちを打つぐらいで話に加われずに殆ど聞いていた。聞いていたというより正確には黙って別のことを考えていた。そして、ランチが運ばれてきても何を食べてもあまり味わえないまま、ランチタイムは終わってしまった。
支社に戻る途中、先を歩く高橋さんと山本さんの背中を見ながら虚無感に襲われたが、出張で仕事に来ている以上、高橋さんのアシスタントとしての仕事はきちんとこなしたいと気持ちを奮い立たせ、午後からも忙しさに心を紛らわせるように仕事に没頭した。

