誰かの部屋で、タイマーが鳴っている音が聞こえる。隣の部屋まで聞こえるような、そんなに大きな音で目覚まし掛けなくてもいいのに・・・・・・まだ眠いんだか・・・・・・。
エッ・・・・・・。
寝惚けていたのか急に思い出して飛び起きると、ベッドの脇のアラームがけたたましく鳴り響いていて、慌ててアラームをOFFにした。
いけない。つい、自分の部屋に居るつもりで出張に来ていることを忘れてしまっていた。
急いで着替えてキッチンに向かうと、高橋さんが朝食の支度を終えてリビングに食器を並べてくれているところだった。
「す、すみません。寝坊してしまって」
「おはよう」
「お、おはようございます。すみません。あの、あと何をすれば・・・・・・」
「ん? 大丈夫だ。席に着いて、食べよう」
「えっ? は、はい。すみません」
コーヒーカップを持って高橋さんはそう言うと、席に着くよう促した。
最悪だ。アラームは鳴りっぱなしだったし、朝食の用意は高橋さんにさせてしまったし・・・・・・。
「食べよう」
「はい・・・・・・いただきます」
気まずい雰囲気でコーヒーを一口飲んだが、とても食べられそうにない。
「早く食べないと、遅れるぞ」
「はい。すみません」
「フッ・・・・・・。お前、朝から謝ってばかりだな」
「えっ? あっ・・・・・・すみません。あっ・・・・・・」
また、謝ってしまった。
「昨日話したかおりと食事に行く話だが、お前の言うとおりアウトレットからバスが出てるみたいだから、お前はバスで帰ってくればいい」
エッ・・・・・・。
「は、はい。分かりました。そうしますね」
昨日、自分から言い出したことなのに、高橋さんにすんなりそのまま受け入れられ、戸惑いと不安を感じた。随分、身勝手な考えだと思う。でも、アウトレットの帰りに山本さんと食事に行くことに変更はないみたいで、それが少し心をざわつかせている。帰ってきたら、入念にアウトレットからの帰りのバスの時間とバス停の確認をしておかないと・・・・・・あっ、でも・・・・・・もし、山本さんと食事に行くことがもう決まっているのだったら、何も無理してその前にアウトレットに行かなくてもいいんじゃ・・・・・・。それだったら、最初からその日はお互い別行動で構わないんだし。だけど、週末と言われただけで土曜日か日曜日なのか、まだ確認していない。
「あの、高橋さん」
「ん?」
「アウトレットに行く日なんですが・・・・・・」
「ああ。土曜日だ」
「えっ? あっ・・・・・・そ、そうですか」
土曜日だったんだ。
「日曜の方がいいか?」
「あっ。いえ、そんなことないです。土曜日で大丈夫です」
すると、高橋さんは黙って頷いた。
エッ・・・・・・。
寝惚けていたのか急に思い出して飛び起きると、ベッドの脇のアラームがけたたましく鳴り響いていて、慌ててアラームをOFFにした。
いけない。つい、自分の部屋に居るつもりで出張に来ていることを忘れてしまっていた。
急いで着替えてキッチンに向かうと、高橋さんが朝食の支度を終えてリビングに食器を並べてくれているところだった。
「す、すみません。寝坊してしまって」
「おはよう」
「お、おはようございます。すみません。あの、あと何をすれば・・・・・・」
「ん? 大丈夫だ。席に着いて、食べよう」
「えっ? は、はい。すみません」
コーヒーカップを持って高橋さんはそう言うと、席に着くよう促した。
最悪だ。アラームは鳴りっぱなしだったし、朝食の用意は高橋さんにさせてしまったし・・・・・・。
「食べよう」
「はい・・・・・・いただきます」
気まずい雰囲気でコーヒーを一口飲んだが、とても食べられそうにない。
「早く食べないと、遅れるぞ」
「はい。すみません」
「フッ・・・・・・。お前、朝から謝ってばかりだな」
「えっ? あっ・・・・・・すみません。あっ・・・・・・」
また、謝ってしまった。
「昨日話したかおりと食事に行く話だが、お前の言うとおりアウトレットからバスが出てるみたいだから、お前はバスで帰ってくればいい」
エッ・・・・・・。
「は、はい。分かりました。そうしますね」
昨日、自分から言い出したことなのに、高橋さんにすんなりそのまま受け入れられ、戸惑いと不安を感じた。随分、身勝手な考えだと思う。でも、アウトレットの帰りに山本さんと食事に行くことに変更はないみたいで、それが少し心をざわつかせている。帰ってきたら、入念にアウトレットからの帰りのバスの時間とバス停の確認をしておかないと・・・・・・あっ、でも・・・・・・もし、山本さんと食事に行くことがもう決まっているのだったら、何も無理してその前にアウトレットに行かなくてもいいんじゃ・・・・・・。それだったら、最初からその日はお互い別行動で構わないんだし。だけど、週末と言われただけで土曜日か日曜日なのか、まだ確認していない。
「あの、高橋さん」
「ん?」
「アウトレットに行く日なんですが・・・・・・」
「ああ。土曜日だ」
「えっ? あっ・・・・・・そ、そうですか」
土曜日だったんだ。
「日曜の方がいいか?」
「あっ。いえ、そんなことないです。土曜日で大丈夫です」
すると、高橋さんは黙って頷いた。

