起床時間は、ホテルを7時半に出るので高橋さんと相談して6時頃ということにしていたが、まさか高橋さんより遅く起きるわけにはいかないし、顔の突貫工事も先にしなければいけないのでその時間も考慮すると5時半には起きないと間に合わない。目覚ましをセットしていたが、よく眠れなかったこともあって5時に目が覚めてしまった。
着替えて出掛ける準備をして、枕元にベットメイキングチップとして1ドル札を挟み込んでから静かにドアを開けてキッチンへ向かう。見ると高橋さんの部屋のドアは閉まっていたので、きっとまだ寝ていると思う。このドアの向こうに高橋さんが寝ていると思っただけで、胸がキュンとなった。意識し過ぎ……。朝から、ちょっとおかしいのかもしれない。努めて冷静になるようにと言い聞かせながら、静かに朝食の準備を始めた。
サンドイッチでも作ろうかと思ったが、朝もご飯がいいと高橋さんが言っていたのを思い出したので、サンドイッチは作らずにサラダとハムエッグを作ってお皿に盛りつけた。そして、高橋さんが持ってきてくれたインスタントのお味噌汁の具とお味噌を器に開けて、後はお湯を注ぐだけにセットしておく。
電子レンジの中にイトウのご飯を入れて、コーヒーメーカーに粉とミネラルウォーターを入れていると、何処からか物音が聞こえた。
エッ……。
入り口のドアの鍵を開けようとしている音がする。まさか、誰かが部屋に入って来ようとしている?
い、嫌だ。誰?
そして、直ぐに鍵が開けられてしまい、ドアの開く音がした。
ひ、ひぃ!
た、助けて、誰か。
脚がガクガク震えて恐怖で声も出ないまま、キッチンから飛び出して高橋さんの部屋のドアをノックしたが、返事を待たずにドアを開けて部屋に飛び込んで急いでドアを閉めた。
まだ高橋さんの部屋のカーテンは閉まったままで、部屋の中は真っ暗だったが、部屋の暗さよりも誰かが入ってきた恐怖心でいっぱいで、そんなことは気にもならない。
「い、痛っ……」
暗闇の中で、ベッドのマットレスの端に思いっきり膝をぶつけて思わず声が出てしまい、慌てて口を押さえながらベッドを手探りで触りながら枕元の方に急いで向かった。
「高橋さん」
暗闇の中で、小声で名前を呼んでみた。しかし、返事がない。
高橋さん。まだ寝ているの? で、でも、起きてもらわないと困る。枕元に近づき、高橋さんを起こそうと手探りで寝ている体を揺さぶろうとしたが、ベッドには誰も寝ている気配がなかった。
エッ……。
高橋さんが居ない? そんな……。
暗闇の中で辺りを見渡すと、ドアは閉まっているがバスルームのドアの下の隙間から明かりが漏れていた。
も、もしかして、シャワーを浴びているの? どうしよう……まさかバスルームのドアを開けるわけにはいかないし……。
しかし、そうこうしているうちに、部屋の外からカサカサと服の衣ずれる音が聞こえてきて、近づいてきているのか、その音が段々はっきりと聞こえるようになった。
着替えて出掛ける準備をして、枕元にベットメイキングチップとして1ドル札を挟み込んでから静かにドアを開けてキッチンへ向かう。見ると高橋さんの部屋のドアは閉まっていたので、きっとまだ寝ていると思う。このドアの向こうに高橋さんが寝ていると思っただけで、胸がキュンとなった。意識し過ぎ……。朝から、ちょっとおかしいのかもしれない。努めて冷静になるようにと言い聞かせながら、静かに朝食の準備を始めた。
サンドイッチでも作ろうかと思ったが、朝もご飯がいいと高橋さんが言っていたのを思い出したので、サンドイッチは作らずにサラダとハムエッグを作ってお皿に盛りつけた。そして、高橋さんが持ってきてくれたインスタントのお味噌汁の具とお味噌を器に開けて、後はお湯を注ぐだけにセットしておく。
電子レンジの中にイトウのご飯を入れて、コーヒーメーカーに粉とミネラルウォーターを入れていると、何処からか物音が聞こえた。
エッ……。
入り口のドアの鍵を開けようとしている音がする。まさか、誰かが部屋に入って来ようとしている?
い、嫌だ。誰?
そして、直ぐに鍵が開けられてしまい、ドアの開く音がした。
ひ、ひぃ!
た、助けて、誰か。
脚がガクガク震えて恐怖で声も出ないまま、キッチンから飛び出して高橋さんの部屋のドアをノックしたが、返事を待たずにドアを開けて部屋に飛び込んで急いでドアを閉めた。
まだ高橋さんの部屋のカーテンは閉まったままで、部屋の中は真っ暗だったが、部屋の暗さよりも誰かが入ってきた恐怖心でいっぱいで、そんなことは気にもならない。
「い、痛っ……」
暗闇の中で、ベッドのマットレスの端に思いっきり膝をぶつけて思わず声が出てしまい、慌てて口を押さえながらベッドを手探りで触りながら枕元の方に急いで向かった。
「高橋さん」
暗闇の中で、小声で名前を呼んでみた。しかし、返事がない。
高橋さん。まだ寝ているの? で、でも、起きてもらわないと困る。枕元に近づき、高橋さんを起こそうと手探りで寝ている体を揺さぶろうとしたが、ベッドには誰も寝ている気配がなかった。
エッ……。
高橋さんが居ない? そんな……。
暗闇の中で辺りを見渡すと、ドアは閉まっているがバスルームのドアの下の隙間から明かりが漏れていた。
も、もしかして、シャワーを浴びているの? どうしよう……まさかバスルームのドアを開けるわけにはいかないし……。
しかし、そうこうしているうちに、部屋の外からカサカサと服の衣ずれる音が聞こえてきて、近づいてきているのか、その音が段々はっきりと聞こえるようになった。

