新そよ風に乗って ⑤ 〜慈愛〜

「New Yorkにまた戻ってくる」
「戻ってくる……ですか?」
「そうだ。在るべき場所に、在るべきものを、見にな」
高橋さん……。
高橋さんが飛行機に搭乗する直前、ゲートの手前で振り返った。
「人はどんなに望んだとしても、過去は消えず、未来は見えない。そのためにも、今をどう生きるか? ほんの些細なことにも日々の努力を怠ることなく、そして平凡でも生きていることに感謝することを忘れずに」
そう言うと左手に持っていたチケットを挟んだパスポートで私を指した。
過去は消えず、未来は見えない。 
ほんの些細なことにも日々の努力を怠ることなく、そして平凡でも生きていることに感謝することを忘れずに……。
「さあ、日本に帰るぞ」
「はい。高橋さん」




新そよ風に乗って ~慈愛~   完


and……
next volume to be continued……



※末筆ながら、ARIKIパンツの名称の記載を快諾して下さいました、有木株式会社様に感謝致しますと共に、次編以降もご協力頂ける旨、ご了承頂けましたことに重ね重ね御礼申し上げます。