眠りが浅かったのか翌朝は早くに目が覚めてしまい、着替えてキッチンに向かうと既に高橋さんも起きていてコーヒーのいい香りがキッチンに広がっていた。
「おはようございます」
「おはよう。疲れはとれたか?」
「は、はい。あの、高橋さん」
冷蔵庫を開けて食材を出そうとしていた高橋さんは、黙ってこちらを見た。
「昨日は、その……何か、色々失礼なことばかりしてしまって、申しわけありませんでした」
「何がだ?」
高橋さんは、冷蔵庫から食材を出してキッチンに並べながら応えてくれた。
「私、高橋さんの言うことを無視して迷子になったりして、せっかくアウトレットに連れていって下さったのに、ご迷惑ばかり掛けて……」
「それ、昨日食事に行く前にも謝ってたじゃないか。もう、それは済ん……」
「それだけじゃ、ありません」
「……」
高橋さんが、黙って私の顔を見た。
「高橋さんに私、あの……昨日の夜、食事から帰ってきた後……その……」
「食事から帰ってきた後?」
「はい。その時、私……」
「ああ、悪い。俺、昨日は結構酔ってたからホテルに帰ってきてからのこと、あまりよく覚えてないんだ。タクシーで帰ってきたところまでは、覚えているんだが」
「えっ? そ、そうなんですか?」
「ああ。だから、何があったのかは知らないが、そういうことだ。そんなことより、早く朝ご飯食べて出掛けるぞ」
高橋さんは、冷蔵庫から出した野菜を洗い始めた。
高橋さん。昨夜のことをあまりよく覚えないって……そんなに酔っていたの? 確かにお酒は沢山飲んでいたけれど、記憶が抜けるほど飲んでいたなんて。そんな風には、見えなかったんだけれど。
何となく、腑に落ちないまま朝食を軽く済ませてホテルを出ると、マンハッタンから歩いて橋を渡って、ブルックリンに入った。
橋の途中で振り返ると、マンハッタンが一望出来る。
「昔は、マンハッタンからこのブルックリンブリッジを渡ってからの距離が近いほど、裕福だとかいろいろ謂われがあったみたいだが、最近はもうブルックリンの街そのものがマンハッタンよりも治安がいいからと車で1時間半ぐらい入ったところに住宅街や高級リゾート地も出来てきている」
「そうなんですか」
「勿論、昔ながらの風習や治安の悪い場所も残っている地域もあるが、時代は変わるんだな」
橋を渡りながら、高橋さんがブルックリンについていろいろ説明してくれた。
遠くに見える自由の女神。世界って、本当に広い。日本に居ても、時に世界が広く感じることもあるけれど、こうして異国の地に自分の足で立ってみると、その国の文化や風習等を直に感じられて尚一層そう思えるのかもしれない。
高橋さんの案内でベーグルの美味しいお店に入り、ベーコンとチェダーチーズ、ハラペーニョのベーグルを頬張り、ホットドッグの美味しいお店で1番人気のオニオンソテー・ホットドッグのシンプルな美味しさに驚いたり、ピザで有名なお店でグラン・マ・ピザを高橋さんと半分ずつ食べたり、ニューヨーク州で1番古い歴史的建造物のサイクロンというジェットコースターをコニーアイランドで見て、高橋さんにジェットコースターに乗ろうと散々誘われたけれど丁重にお断りして、その場所を何とか早く離れようと必死になったり、テレビで見たことのある場所や観光名所になっているところをくまなく案内して貰って大満足だった。
「おはようございます」
「おはよう。疲れはとれたか?」
「は、はい。あの、高橋さん」
冷蔵庫を開けて食材を出そうとしていた高橋さんは、黙ってこちらを見た。
「昨日は、その……何か、色々失礼なことばかりしてしまって、申しわけありませんでした」
「何がだ?」
高橋さんは、冷蔵庫から食材を出してキッチンに並べながら応えてくれた。
「私、高橋さんの言うことを無視して迷子になったりして、せっかくアウトレットに連れていって下さったのに、ご迷惑ばかり掛けて……」
「それ、昨日食事に行く前にも謝ってたじゃないか。もう、それは済ん……」
「それだけじゃ、ありません」
「……」
高橋さんが、黙って私の顔を見た。
「高橋さんに私、あの……昨日の夜、食事から帰ってきた後……その……」
「食事から帰ってきた後?」
「はい。その時、私……」
「ああ、悪い。俺、昨日は結構酔ってたからホテルに帰ってきてからのこと、あまりよく覚えてないんだ。タクシーで帰ってきたところまでは、覚えているんだが」
「えっ? そ、そうなんですか?」
「ああ。だから、何があったのかは知らないが、そういうことだ。そんなことより、早く朝ご飯食べて出掛けるぞ」
高橋さんは、冷蔵庫から出した野菜を洗い始めた。
高橋さん。昨夜のことをあまりよく覚えないって……そんなに酔っていたの? 確かにお酒は沢山飲んでいたけれど、記憶が抜けるほど飲んでいたなんて。そんな風には、見えなかったんだけれど。
何となく、腑に落ちないまま朝食を軽く済ませてホテルを出ると、マンハッタンから歩いて橋を渡って、ブルックリンに入った。
橋の途中で振り返ると、マンハッタンが一望出来る。
「昔は、マンハッタンからこのブルックリンブリッジを渡ってからの距離が近いほど、裕福だとかいろいろ謂われがあったみたいだが、最近はもうブルックリンの街そのものがマンハッタンよりも治安がいいからと車で1時間半ぐらい入ったところに住宅街や高級リゾート地も出来てきている」
「そうなんですか」
「勿論、昔ながらの風習や治安の悪い場所も残っている地域もあるが、時代は変わるんだな」
橋を渡りながら、高橋さんがブルックリンについていろいろ説明してくれた。
遠くに見える自由の女神。世界って、本当に広い。日本に居ても、時に世界が広く感じることもあるけれど、こうして異国の地に自分の足で立ってみると、その国の文化や風習等を直に感じられて尚一層そう思えるのかもしれない。
高橋さんの案内でベーグルの美味しいお店に入り、ベーコンとチェダーチーズ、ハラペーニョのベーグルを頬張り、ホットドッグの美味しいお店で1番人気のオニオンソテー・ホットドッグのシンプルな美味しさに驚いたり、ピザで有名なお店でグラン・マ・ピザを高橋さんと半分ずつ食べたり、ニューヨーク州で1番古い歴史的建造物のサイクロンというジェットコースターをコニーアイランドで見て、高橋さんにジェットコースターに乗ろうと散々誘われたけれど丁重にお断りして、その場所を何とか早く離れようと必死になったり、テレビで見たことのある場所や観光名所になっているところをくまなく案内して貰って大満足だった。

