「遠慮しておく」
「んまっ。貴博ったら、あっさり拒否するんだから。少しは、悩むふりでもしてくれてもいいんじゃない? そんな即答しなくても」
かおりさんは、ガックリ項垂れて下を向いた。
高橋さんったら、そんなキッパリ言わなくてもいいのに。
「でも、そこがポイント高いのよね? 陽子ちゃん」
「えっ? はい?」
な、何で私に?
「今、ホッとした顔してたわよ? 嘘つけない性格なのね」
「か、かおりさん。違います。そんなことないですから」
「いいから」
かおりさんは、私を手で制止するとメニューを広げ、何処からともなくスッと登場したサーバーに食事のオーダーを始めた。
早くて何をオーダーしているのか分からなかったが、それは程なく料理が運ばれてきて直ぐに分かった。
「これ、このレストランのイチオシ料理だから」
「そうなんですか」
「そう。元々、イレブン・マジソンパークっていうレストランがあるんだけれど、そのレストランを此処のホテルが買収しちゃったから、こっちにスタッフも来ちゃったの。だからそこのイレブン・マジソンパークで食べていたものも食べられるの。それも、此処の魅力の1つ」
何だか、話の内容がワイルドで凄すぎる。
「だからねぇ。このスタッフド・チキンも食べられるってわけ。貴博は、このチキンが大好きなのよ。ね?」
かおりさんに問われた高橋さんだったが、微笑んでいるだけでテーブルに並べられた料理を取り分けていた。
スタッフド・チキンって、どんな味なんだろう? 見た感じは、ローストチキンのように見えるけれど。
「食べてごらん」
エッ……。
「すみません。ありがとうございます」
高橋さんが上手にカットしてお皿にのせてくれたので、食べるだけになっている。
「きっと、気に入るから」
高橋さんは、かおりさんのお皿にも取り分けてあげていた。
「ありがとう。美味しそうだわ」
サーバーが注いでくれた食事用のワインを飲みながら、かおりさんは何気に高橋さんが自分のチキンをお皿に取るまで食べずに待っている。
かおりさんは、気遣いの出来る人なんだ。さり気なく待っている仕草、見習わないといけないな。
「お待たせ。食べよう」
それでも、やっぱり高橋さんはそのかおりさんの行動に気づいていて……。
何か、大人の世界を見せつけられている感じ。
「やっぱり、いつ食べても美味しいわね」
「そうだな」
高橋さんとかおりさんは、何度もこのチキンを食べたことがあるらしく、その味に舌鼓を打っている。その食べ方を見て、真似をしながらチキンを口に運んだ。
「んまっ。貴博ったら、あっさり拒否するんだから。少しは、悩むふりでもしてくれてもいいんじゃない? そんな即答しなくても」
かおりさんは、ガックリ項垂れて下を向いた。
高橋さんったら、そんなキッパリ言わなくてもいいのに。
「でも、そこがポイント高いのよね? 陽子ちゃん」
「えっ? はい?」
な、何で私に?
「今、ホッとした顔してたわよ? 嘘つけない性格なのね」
「か、かおりさん。違います。そんなことないですから」
「いいから」
かおりさんは、私を手で制止するとメニューを広げ、何処からともなくスッと登場したサーバーに食事のオーダーを始めた。
早くて何をオーダーしているのか分からなかったが、それは程なく料理が運ばれてきて直ぐに分かった。
「これ、このレストランのイチオシ料理だから」
「そうなんですか」
「そう。元々、イレブン・マジソンパークっていうレストランがあるんだけれど、そのレストランを此処のホテルが買収しちゃったから、こっちにスタッフも来ちゃったの。だからそこのイレブン・マジソンパークで食べていたものも食べられるの。それも、此処の魅力の1つ」
何だか、話の内容がワイルドで凄すぎる。
「だからねぇ。このスタッフド・チキンも食べられるってわけ。貴博は、このチキンが大好きなのよ。ね?」
かおりさんに問われた高橋さんだったが、微笑んでいるだけでテーブルに並べられた料理を取り分けていた。
スタッフド・チキンって、どんな味なんだろう? 見た感じは、ローストチキンのように見えるけれど。
「食べてごらん」
エッ……。
「すみません。ありがとうございます」
高橋さんが上手にカットしてお皿にのせてくれたので、食べるだけになっている。
「きっと、気に入るから」
高橋さんは、かおりさんのお皿にも取り分けてあげていた。
「ありがとう。美味しそうだわ」
サーバーが注いでくれた食事用のワインを飲みながら、かおりさんは何気に高橋さんが自分のチキンをお皿に取るまで食べずに待っている。
かおりさんは、気遣いの出来る人なんだ。さり気なく待っている仕草、見習わないといけないな。
「お待たせ。食べよう」
それでも、やっぱり高橋さんはそのかおりさんの行動に気づいていて……。
何か、大人の世界を見せつけられている感じ。
「やっぱり、いつ食べても美味しいわね」
「そうだな」
高橋さんとかおりさんは、何度もこのチキンを食べたことがあるらしく、その味に舌鼓を打っている。その食べ方を見て、真似をしながらチキンを口に運んだ。

