そう言って高橋さんは私の腕を掴むと、人で溢れている場所に入っていった。
もしかして、此処に並ぶの?
人で溢れていた場所は、午前中に入ったバッグや小物を売っているショップだった。
す、凄い人。
午前中は普通に入れたのに、今は長蛇の列が出来ている。これって……。
「早めに入って良かったな。入場制限している」
「にゅ、入場制限」
午前中は、あんなに空いていたのに。ちょっとの差で、こんなにも違うものなのだろうか。
「ツアー客が来ると、人気のショップは何処も入場制限をかける。それでも10分も待たないが、人が人を呼んでる感じだな。ちょうど、週末セールもしているから」
驚いた。レストラン等、人気のお店に行列が出来るのは日本だけだと思っていたけれど、アメリカでも並ぶお店があるとは、想像もしていなかった。
でも午前中にも行ったのに、またCOACHAに行くのかな? 高橋さん。何か、買い忘れたものでもあったのかもしれない。それとも、pick upに行くのかな? COACHAで高橋さんは、何か買っていたっけ?
もう帰りたかったけれど、ここは我が儘は言えないので、高橋さんの言う通りにしなくちゃ。
「最後尾は、何処なんでしょうね?」
「いや、此処は午前中にきたから並ばない。こっちだ」
エッ……。
COACHAじゃなかったんだ。だとしたら、何処に行こうとしているの? 高橋さんを見失わないようにしなくては。また、迷子になったら大変。
入場制限の列が途切れたところを曲がると、人混みが解消されて道が広く感じられ、何だかいい香りがしてきた。
コーヒーのいい香り。
「こっちだ」
あれ?
此処って……。
高橋さんに促されるようにショップの中に入ると、尚一層美味しそうなコーヒーの香りが広がっていた。
「Hellow!」
店員さんが微笑みながら、話し掛けてくれる。
「Please give me two Americano of the hot of the tall size」
「OK! What is your name?」
「My name is Takahiro」
もしかして、此処に並ぶの?
人で溢れていた場所は、午前中に入ったバッグや小物を売っているショップだった。
す、凄い人。
午前中は普通に入れたのに、今は長蛇の列が出来ている。これって……。
「早めに入って良かったな。入場制限している」
「にゅ、入場制限」
午前中は、あんなに空いていたのに。ちょっとの差で、こんなにも違うものなのだろうか。
「ツアー客が来ると、人気のショップは何処も入場制限をかける。それでも10分も待たないが、人が人を呼んでる感じだな。ちょうど、週末セールもしているから」
驚いた。レストラン等、人気のお店に行列が出来るのは日本だけだと思っていたけれど、アメリカでも並ぶお店があるとは、想像もしていなかった。
でも午前中にも行ったのに、またCOACHAに行くのかな? 高橋さん。何か、買い忘れたものでもあったのかもしれない。それとも、pick upに行くのかな? COACHAで高橋さんは、何か買っていたっけ?
もう帰りたかったけれど、ここは我が儘は言えないので、高橋さんの言う通りにしなくちゃ。
「最後尾は、何処なんでしょうね?」
「いや、此処は午前中にきたから並ばない。こっちだ」
エッ……。
COACHAじゃなかったんだ。だとしたら、何処に行こうとしているの? 高橋さんを見失わないようにしなくては。また、迷子になったら大変。
入場制限の列が途切れたところを曲がると、人混みが解消されて道が広く感じられ、何だかいい香りがしてきた。
コーヒーのいい香り。
「こっちだ」
あれ?
此処って……。
高橋さんに促されるようにショップの中に入ると、尚一層美味しそうなコーヒーの香りが広がっていた。
「Hellow!」
店員さんが微笑みながら、話し掛けてくれる。
「Please give me two Americano of the hot of the tall size」
「OK! What is your name?」
「My name is Takahiro」

