「あっ・・・・・・すみません」
「さっきも言っただろう? 隙を見せたら駄目だ。俺も、常にお前を守れるとは限らない。脅かすわけではないが、銃を向けられたらアウトだ」
「ごめんなさい」
「・・・・・・」
さっき言われたばかりなのに、またうっかりやってしまった。駄目だな、私。ちっとも学習していない。きっと、高橋さんも呆れていると思う。
「さあ、取り敢えず駐車場に戻ろう」
ああ。やっぱり、呆れて怒っているのかな。
「すみません」
「もう、ハラ・ヘリ・ヘリ・ハラ。たまりまセブーンだ」
はい?
見ると、高橋さんが微笑んでこちらを見ていた。
「ほら、早く行くぞ」
高橋さん・・・・・・。
「は、はい」
急いで横に並ぶように高橋さんに追いつくと、遅れまいと駐車場の方へと早足で歩いていたが、途中で勝手に駐車場の方向だと思って歩いていってしまう私を、何度も高橋さんが腕を引っ張って方向修正をしてくれた。
うわっ。
「どっちに行く。こっちだ」
「ハハッ・・・・・・こっちでしたっけ?」
確か・・・・・・車があった列は、こっちだった気がする。
「こーっち」
「あれ? そうでしたっけ」
「相変わらず、方向音痴だけはプロ並みだな」
「もぉ、高橋さんったら」
「アウトレットにも、牛が居るのか。そうか、牧場でも併設しているのか」
「高橋さん!」
「おいおい。何処まで行く。此処だ」
ハッ!
「そ、そうでした」
焦って戻ってきた私を見て、高橋さんが笑いを堪えていた。
買ったものをトランクに入れ、お弁当を出して助手席に乗ってお弁当を広げた。
「あっ。私、ウェットティッシュ持って来たので」
バッグのファスナーを開けようとして、躊躇した。
「あの、高橋さん。バッグを開けてもいいですか?」
「フッ・・・・・・いいぞ。ドアロックも掛かってる」
「さっきも言っただろう? 隙を見せたら駄目だ。俺も、常にお前を守れるとは限らない。脅かすわけではないが、銃を向けられたらアウトだ」
「ごめんなさい」
「・・・・・・」
さっき言われたばかりなのに、またうっかりやってしまった。駄目だな、私。ちっとも学習していない。きっと、高橋さんも呆れていると思う。
「さあ、取り敢えず駐車場に戻ろう」
ああ。やっぱり、呆れて怒っているのかな。
「すみません」
「もう、ハラ・ヘリ・ヘリ・ハラ。たまりまセブーンだ」
はい?
見ると、高橋さんが微笑んでこちらを見ていた。
「ほら、早く行くぞ」
高橋さん・・・・・・。
「は、はい」
急いで横に並ぶように高橋さんに追いつくと、遅れまいと駐車場の方へと早足で歩いていたが、途中で勝手に駐車場の方向だと思って歩いていってしまう私を、何度も高橋さんが腕を引っ張って方向修正をしてくれた。
うわっ。
「どっちに行く。こっちだ」
「ハハッ・・・・・・こっちでしたっけ?」
確か・・・・・・車があった列は、こっちだった気がする。
「こーっち」
「あれ? そうでしたっけ」
「相変わらず、方向音痴だけはプロ並みだな」
「もぉ、高橋さんったら」
「アウトレットにも、牛が居るのか。そうか、牧場でも併設しているのか」
「高橋さん!」
「おいおい。何処まで行く。此処だ」
ハッ!
「そ、そうでした」
焦って戻ってきた私を見て、高橋さんが笑いを堪えていた。
買ったものをトランクに入れ、お弁当を出して助手席に乗ってお弁当を広げた。
「あっ。私、ウェットティッシュ持って来たので」
バッグのファスナーを開けようとして、躊躇した。
「あの、高橋さん。バッグを開けてもいいですか?」
「フッ・・・・・・いいぞ。ドアロックも掛かってる」

