「す、すみません。私、ついブーツのサイズを探すことに夢中になってしまっていて・・・・・・」
「いや、必ずしもあの2人組の女性がそうだったとは言い切れない。だが、怪しかったのは事実。用心することに、超したことはない。此処は日本じゃない。アメリカだということを念頭に置いて、日本で普通に生活しているようにはいかないと自覚していれば何事も大袈裟なことにはならないと思う。防げることは、自分で防ぐ。自分の身は、自分で守る。すべてのことに、そう言えると思うから」
「はい。これから気をつけます」
「OK! それじゃ、次に行こう」
「はい。あの、高橋さん」
「はい」
「お聞きしたいのですが、さっきのブーツはどうなっちゃったんですか? 私、やっぱり出来れば欲しかったんですけれど・・・・・・」
聞きながら、途中で恥ずかしくなってしまった。いろいろ教わって言われたばかりだったのに、やっぱりブーツが欲しかった等と言ってしまって・・・・・・こんなんじゃ、自覚なさ過ぎるかも。
「フッ・・・・・・安心しろ。後で取りに行く。あれ持って他のショップを回るには、荷物が邪魔だろう?」
「えっ? そうなんですか。やったぁ」
「ハハッ・・・・・・相変わらず、単純だな」
うっ。
また、言われてしまった。
「ほら、いじけてないで行くぞ。此処も、見たかったんだろう?」
「えっ? あぁーー! そ、そうです。そうなんです。此処に来たかったんです、私」
「此処も・・・・・・だろ」
「えっ? 高橋さん。何ですか?」
ボソッと、高橋さんに言われてしまったが、それよりも早くショップに入りたかった。
「いいから、前見て歩け。人に当たる」
「はい、はい」
「はいは、1回」
「はーい・・・・・・」
言い返すよりも楽しみの方が勝っていて、ニヤケながらショップに入った。
エッ・・・・・・。
嘘・・・・・・でしょう?
29.99ドルって・・・・・・。
先ほどのブーツショップでも値段を見て驚いたのに、チラッとプライスを見て見間違えたかと思い、もう1度見直してみたが、確かに29.99ドルと書いてあった。
「あ、あの・・・・・・、これもTAX掛からないんですか?」
「ああ。掛からない。それに、このスペースは3点買えば1枚無料になる」
ハッ?
「いや、必ずしもあの2人組の女性がそうだったとは言い切れない。だが、怪しかったのは事実。用心することに、超したことはない。此処は日本じゃない。アメリカだということを念頭に置いて、日本で普通に生活しているようにはいかないと自覚していれば何事も大袈裟なことにはならないと思う。防げることは、自分で防ぐ。自分の身は、自分で守る。すべてのことに、そう言えると思うから」
「はい。これから気をつけます」
「OK! それじゃ、次に行こう」
「はい。あの、高橋さん」
「はい」
「お聞きしたいのですが、さっきのブーツはどうなっちゃったんですか? 私、やっぱり出来れば欲しかったんですけれど・・・・・・」
聞きながら、途中で恥ずかしくなってしまった。いろいろ教わって言われたばかりだったのに、やっぱりブーツが欲しかった等と言ってしまって・・・・・・こんなんじゃ、自覚なさ過ぎるかも。
「フッ・・・・・・安心しろ。後で取りに行く。あれ持って他のショップを回るには、荷物が邪魔だろう?」
「えっ? そうなんですか。やったぁ」
「ハハッ・・・・・・相変わらず、単純だな」
うっ。
また、言われてしまった。
「ほら、いじけてないで行くぞ。此処も、見たかったんだろう?」
「えっ? あぁーー! そ、そうです。そうなんです。此処に来たかったんです、私」
「此処も・・・・・・だろ」
「えっ? 高橋さん。何ですか?」
ボソッと、高橋さんに言われてしまったが、それよりも早くショップに入りたかった。
「いいから、前見て歩け。人に当たる」
「はい、はい」
「はいは、1回」
「はーい・・・・・・」
言い返すよりも楽しみの方が勝っていて、ニヤケながらショップに入った。
エッ・・・・・・。
嘘・・・・・・でしょう?
29.99ドルって・・・・・・。
先ほどのブーツショップでも値段を見て驚いたのに、チラッとプライスを見て見間違えたかと思い、もう1度見直してみたが、確かに29.99ドルと書いてあった。
「あ、あの・・・・・・、これもTAX掛からないんですか?」
「ああ。掛からない。それに、このスペースは3点買えば1枚無料になる」
ハッ?

