俺はパソコンの前に座り、マウスを動かす。
 すると、パッと画面が明るくなり、
 ウイッターのダイレクトメッセージの画面が表示される。

 普通、こういうの、消しとくだろ。
 アホで良かったわ。

 俺は羽希と小鹿のやりとりを上から順に読んでいく。

 怒りで俺の手が震える。

「なんだよ、コレ……」

 俺はバッ! と立ち上がる。

「あんの、バカッ!!!!」

 ダッ!! 
 俺は走って部屋を出た。



 そして、10分もかからない内に堕楽高校に着いた俺は、
 オレンジ色の階段を上り、飛び出た屋根の下にある自動扉の前に立ってみる。

 開かない自動扉。

 さすがにこの時間は校内には入れないよな。
 だとすると、やっぱ、外にいる可能性が高いか。

 俺は階段を降り、前の駐車場の方を探す。

 すると、駐車場の木陰の薄暗いところから声が聞こえてきた。
 耳を澄ます俺。