わたしと男性の声が重なった。
「店長っ!」
蓮翔が声を上げる。
隣を見ると、30代くらいで胸元に『うさみ』と書かれたバッチをつけたなかなかイケメンな男性が立っている。
「バイト中に彼女といちゃついてんじゃねぇぞ」
か、彼女!?!?
「店長、違います」
「この人は俺の双子の妹で」
「レジから見てたら妹が今にも倒れそうだったので、心配で声をかけに来ただけです」
さすが、闇王子!
ここでも双子と病弱設定使いやがった!!
強面な店長だし、これはさすがに信じないだろう。
店長はわたしをじぃ~っと見る。
「最初、彼女かと思ったが」
「そうか、石黒君は双子だったのか。通りで2人共顔が似てる訳だ」
「妹さんのこと、これからも大切にしろよ」
店長はぽん、と蓮翔の肩を叩く。
「はい、大切にします」



