堕落シンデレラは秘密に同居する。👠


「30分かけてこれかよ……」

 蓮翔がわたしの頭にぽんっと手を置く。

「……泣くなよ。アホ」

「な、泣いてなんかっ!!」


「後ろ向け」


「へ?」

「早くっ」

 わたしは渋々後ろを向く。

 すると、蓮翔は髪のゴムを2つしゅるっと取り、
 まるで子兎を撫でるように頭を優しく撫でる。

 ドキドキと高鳴る胸。

 ……なんか、また、変な感じ。

 蓮翔は髪を2つに分けて、きゅっ、きゅっと結ぶ。
 前扉にぼんやりと映るわたしと蓮翔。

 髪結ぶのまで上手とはっ……。

 蓮翔はわたしの右耳に唇を近づけ、…出来たぞ、と小声で言った。

 わたしの顔がかああっと熱くなる。

「あ、ありが……」


「おい、何やってる」