堕落シンデレラは秘密に同居する。👠


 右隣から声が聞こえ、右隣を見ると左耳に黒いピアスをつけた蓮翔が立っていた。

「ひええっ!?」 

 わたしはびっくりする。

「……なんでお前、ここにいるんだよ?」
「……読書はどうした、読書は」
 蓮翔は小声で尋ねる。

「ど、読書なんてとっくに終わったもんっ」

「へー」

 蓮翔は疑いの目でわたしを見る。

「な、何よ、その目はっ!!」

「体は大丈夫なんかよ?」

「蓮翔の手料理食べたから大丈夫っ!」

「そ~かよ。それはそれは良かったな」

「ただ……」

「ただってなんだよ?」

「あのケチャップの粉被りがね……」

「本当のこと書いたのが何が悪いんだよ?」
「お前、粉被りって名前だろ?」

 蓮翔は爽やかな笑みを浮かべる。

 はあ~~~~!?

「違うからっ!」
「てかその偽爽やかスマイルやめてっ!」

「は?」
「てかお前、髪、ちゃんと(くし)()いたんかよ?」
「ボッサボサだぞ」

 蓮翔の言葉にちょっと傷つくわたし。

「ボッサボサで悪かったねっ!」
「これでも30分かけて結んだんだからっ!」

 わたしの両目が潤む。

 ……あれ?