「やっぱ、俺達はふたりでひとつだな。双子だし」
「双子じゃないけど」
「これからは双子、力合わせてやっていこう!」
だから、双子じゃないってば!!
もうっ!
人の話全く聞いてないんだからっ!!
床に座りながら蓮翔はわたしに手を差し出してきた。
最初は一人で小説家になろうとしてた。
でも蓮翔と出会って、日常がガラリと変わった。
蓮翔と出会ってなかったらきっと、
スタートラインにすら立てなかったと思う。
ぎゅっ……。
わたしも床に座ったまま蓮翔の手を掴む。
固く握手を交わしたわたし達。
でも、握手だけで済むはずがなく。
蓮翔に腕を引かれ、奪われる唇。
大賞は、まだ始まりに過ぎない。
人気小説家になるまで、恐らく遠い道のりになるだろう。
それでも、わたしはもう一人じゃない。
蓮翔がいる。
だから、大丈夫。
きっと、乗り越えていけるよね。



