「もういいわ」

 俺はガタッと椅子から立ち上がる。

「ちょっと蓮翔、待ちなさいっ!」

 父さんが母さんの右肩をぽんっと叩く。

「放っておけ」

「でもっ!」

 俺はキッチンを出て、階段を上がっていく。

 俺は母さんも父さんも大嫌いだ。

 階段を上がると、俺は自分の部屋まで歩き、扉を開けて中に入る。

 ベットにダイブする俺。

 ……羽希(粉被り)どうしてっかな。
 また、カップ麺と水生活してるんかな。

 なんでこんな、気になるんだろうな。

 ――――羽希ちゃんだっけ? その子のことはどう思ってるの?
 ふと、姉さんの言葉が頭に浮かぶ。


 俺は羽希(粉被り)のこと、どう思ってるんだろう?