「そ、そんなことっ……」
 わたしがそう言うと、ちゅ。

 蓮翔が唇にキスを落とす。

 !?!?!? 

 蓮翔は唇を離すと、


「残念だったな、粉被りっ!」


 と勝ち誇った顔で言った。

 はああああああああっ!?!?!?

「粉被りッて何よ!?」
「本当、蓮翔は詩朗くんと違って性格悪すぎっ!!」

「違う男の名前出してんじゃねぇーよ!!」
「お仕置きしてやるっ!!」
 蓮翔はそう言うと、また、わたしの唇を塞いできた。

 舌と舌が絡み合う。

 何がお仕置きよ……。
 全然苦痛じゃないんだけど……むしろ逆……。

 自然と蓮翔の首に両手を回すわたし。

 わたし達は保健の先生が来るまでの間、甘いキスをしまくったのだった。