そして5分後。寮に着いた時には雨は小雨になっていた。
タクシーからわたし達は降りる。
タクシー代の1300円は男子が払ってくれた。
世の中に、“こんな優しい人”がいるなんて知らなかった。
世の中、捨てたもんじゃないな。
「部屋、どこ?」
「105号室」
「分かった」
わたしは男子に少し支えてもらいながら、部屋まで歩く。
鞄から鍵を取り出して部屋の鍵を開け、わたしは扉を開ける。
すると、男子の目が点になる。
「何これ……部屋……?」
し、しまった。
そういえばわたしの部屋、
ゴミに埋もれてるんだった!!
ゴミ屋敷、とか思ったに違いない。
わたしの目が泳ぐ。
「あ、えっと……」
「まぁ、いいや」
「後から片付ければいいしな」
え……。
後から片付ければいいだなんて、
この人、心広いな。
わたしは男子と一緒に玄関で靴を脱ぎ、廊下を歩いて男子と居間に入る。



