ええええええええ!?
家!?!?
びっくりしたものの断るのも面倒だったので、コクンッと適当に頷いて、わたしは立ち上がる。
雨に濡れながらも早足で謎の男子と近くのタクシー乗り場まで歩き、
男子が運転手に向かって頭を下げると、パタンッとタクシーの扉が開く。
わたしは男子と一緒にタクシーに乗り、後ろの席につめて座る。
男子よ、わたしに密着し過ぎ。
ま、いいか。
「え~っと、どこまでかな?」
運転手がわたし達に尋ねてきた。
「チェ・ノベル寮まで」
わたしが答えると、
「あいよ」
運転手は運転し始める。
動き出すタクシーに、
運転手のおじさんと、わたしと、謎の男子。
男子はぎゅっとさりげなくわたしの手を握る。
変な感覚……。
これで良かったの?
そう思いつつ、早く寮に帰りたかったので気にしないことにした。



