堕落シンデレラは秘密に同居する。👠


 ええええええええ!?
 家!?!?

 びっくりしたものの断るのも面倒だったので、コクンッと適当に頷いて、わたしは立ち上がる。

 雨に濡れながらも早足で謎の男子と近くのタクシー乗り場まで歩き、
 男子が運転手に向かって頭を下げると、パタンッとタクシーの扉が開く。

 わたしは男子と一緒にタクシーに乗り、後ろの席につめて座る。

 男子よ、わたしに密着し過ぎ。
 ま、いいか。

「え~っと、どこまでかな?」
 運転手がわたし達に尋ねてきた。

「チェ・ノベル寮まで」
 わたしが答えると、

「あいよ」
 運転手は運転し始める。

 動き出すタクシーに、
 運転手のおじさんと、わたしと、謎の男子。

 男子はぎゅっとさりげなくわたしの手を握る。

 変な感覚……。

 これで良かったの?

 そう思いつつ、早く寮に帰りたかったので気にしないことにした。