主要人物

紬 芽依(つむぎ めい)

柊高校に転校して来た高校2年生。

紬財閥の長女。

桜 一織(さくら いおり)

紬の元彼女。

現在は男性と付き合っている。

紬 真依(つむぎ まい)

柊高校に転校して来た高校1年生。

紬財閥の次女。

芽依とは仲が悪い。

染井 律(そめい りつ)

柊高校の高校2年生。

学年で一番頭が良い優等生。

染井 睦(そめい むつ)

律の姉。

病気で亡くなっているはずだが・・・?

皇 奏人(すめらぎ かなと)

芽依と律の担任。

生徒に人気が高い。

短気。

本編

奏人「皆〜、席座って。」

生徒A「あっ、先生来た。」

生徒B「そういえば今日転校生が来るんだっけ?」

律「転校生か・・・。どんな人だろう。」

奏人「皆静かに!転校生が教室入ってくるから。」

ガラガラ

生徒C「どんな人だろ〜。可愛い子かな?」

奏人「はい。自己紹介して。」

芽依「紬芽依。」

律「(だけ?)」

奏人「紬さん。他には?」

芽依「・・・。特に。」

奏人「そうか。じゃあ席ついて。」

芽依「どこか言って。」

奏人「あぁ、そうだな。染井さんの隣の席で。」

芽依「染井って人だれ?」

奏人「右側の一番後ろの席に座れ!!」

芽依「はーい。」

律「(明らかな問題児感。)」

芽依「・・・。どうも。」

律「よろしくお願いします。」

奏人「そうだ染井さん。紬さんに色々教えてあげて。皆も紬さんと仲良くするように。」

律「わかりました。」

芽依「(真面目系か〜。)」

律「(問題児っぽいけど先生は私の任せたんだからちゃんとやらなくちゃ。)」

奏人「はいじゃあ一時間目は理科だから理科室行くぞ。」

生徒A「理科二時間じゃん!めっちゃ嬉しい。」

芽依「理科二時間とか最悪じゃん。」

律「皇先生だからですよ。」

芽依「え?誰。」

律「担任だけど。」

芽依「あれが!?」

律「皇先生は学校中でも結構人気の先生ですよ。だから理科二時間が良いって皆言ってるんです。」

芽依「へ〜。まぁいいやどうせサボるし。」

律「は?サボる?」

芽依「なに?なんか文句でも。」

律「後少しでテストがあるんですよ。ちゃんとやっとかないと。」

芽依「テストね〜。それはするけど授業は受けないよ。」

律「悪い点を取るんじゃないんですか。」

芽依「大丈夫だよ。人のこと心配しすぎでしょ。」

律「すみません・・・。」

奏人「そこ喋らない!」

律「あっ。ごめんなさい。」

芽依「・・・。」

奏人「って!紬さん?」

芽依「なに。」

律「理科の準備してないからですよ。あの人は怒ったら面倒ですよ。」

芽依「はいはい。」

奏人「よし。それじゃ皆並んでね。」

生徒「はい。」

芽依「うわっ。なにあれ。」

律「早く行きますよ。」

芽依「だからウチはやらないって。」

〜理科室〜

律「紬さんがいない。こんな一瞬で全員の目を盗んで理科室を出るなんて。」

奏人「染井さん。」

律「はい。」

奏人「紬さんは?」

律「わかりません。」

奏人「ヤバいな。」

律「ですね。」

奏人「探しにいかなくちゃだな。だけど他の生徒達もいるし。授業が終わった後だな。」

律「あのよければ私が探しに行きますよ。」

奏人「え!?いいのか。」

律「えぇ。それに何処に行くか少し検討がついてるんです。」

奏人「ごめんね。染井さん。お願いするよ。」

律「分かりました。じゃあ私は探しに行ってくるので。」

奏人「全然見つからなかったら戻って来て。」

律「はい。」

奏人「任せたけど大丈夫か?まぁ染井さんだし大丈夫か。」

〜屋上〜

律「紬さん。」

芽依「見つかったか。」

律「私の偏見ですけどだいたいこういう時って屋上にいるかなと。」

芽依「ウチは屋上が好きだからいるんだ。」

律「なんで好きなんですか?」

芽依「変なこと言っちゃうけどウチってね元カノがいるんだ。」

律「・・・へ?」

芽依「やっぱり変だよね。」

律「別に変だとは思いませんけどその元カノさんと屋上となんの関係が?」

芽依「ウチのの元カノはね桜一織っていう子ですっごいオシャレが好きな子なんだ。」

律「そうなんですか。」

芽依「ウチと一織は親に内緒で付き合ってたんだ。だけど・・・。」

〜芽依と一織〜

芽依の父「芽依!」

芽依「父さん?なんでこんなところに!」

芽依の父「お前なんで桜財閥の娘と一緒にいるんだ!」

芽依「・・・。」

芽依の父「なんとか言え!桜財閥とはライバル関係なんだぞ!そこの娘と一緒にいるとは・・・。」

一織「芽依・・・。」

一織の父「一織!お前もだ。」

一織「・・・。ごめんなさい。」

芽依「一織。」

一織「ごめんね。芽依ちゃん。」

芽依「え?」

一織「もう一緒にいれないや。」

芽依の父「もう行くぞ。」

芽依「まって!」

芽依の父「行くぞ!」

芽依「・・・分かった。」

一織「またね芽依ちゃん。」

芽依「一織・・・!」

〜屋上〜

芽依「みたいな事があってね〜。」

律「まだ高校生なのにそんなことが・・・。」

芽依「まぁね。」

律「それで一織さんと紬さんと屋上でどんな関係が?」

芽依「屋上でよく一緒にサボったり遊んだりしてたから。」

律「そうなんですか。」

芽依「後は一織がこのピアスくれたから・・・。一織と色違いなんだよ。」

律「ピアスか・・・。」

芽依「?」

律「いえ何でもありません。」

芽依「アンタは?なんか屋上に縁とかあるの?」

律「まぁ一応。」

芽依「えっ。教えてよ!」

律「何でですか。」

芽依「いいじゃん!ウチも教えたんだし。」

律「勝手に言っただけでしょう。」

芽依「むっ。あれは正直ウチもなんでアンタに言ったのかわからない・・・。」

律「・・・。」

芽依「とにかく教えてよ〜。屋上と縁がなさそうな人が屋上と縁があるなんて・・・!」

律「そんな面白い話じゃないですよ。」

芽依「いいよ〜。」

律「は〜。いきなり重い話になるかもしれないですけど良いですか?」

芽依「え・・・。」

律「私には姉がいました。」

芽依「アンタって妹なの!?」

律「そうですけど。」

芽依「意外・・・。」

律「あなたはいるんですか?」

芽依「ウチ?ウチは妹がいるけど。」

律「あなたお姉さんなんですか・・・。」

芽依「そんなに・・・。」

律「続き話しても良いですか?」

芽依「ごめん。止めちゃったね。」

律「で姉は体が弱くて・・・。」

〜姉妹〜

律「姉さん!」

睦「・・・律?」

律「良かった・・・。」

睦「また倒れちゃったのかな私。」

律「そうだよ。」

睦「そう・・・。」

律「まったくなんで外出歩いちゃったの?」

睦「いや〜あのね。律。新しい服が発売されたらしくて買っておきたくて・・・。」

律「・・・。買えたの?」

睦「行く途中で倒れたから買えてない。」

律「まったく私が買ってきてあげるから勝手に行かないでよ。」

睦「ごめん。ごめん。」

律「父さん達にまた言われるよ?」

睦「いいよ別に。律が何も言われないなら。」

律「そう。」

睦「なぁにその反応!」

律「別に。」