「莉央!?よろしくって……。話が違うじゃん!」
「違わないよ。忖度なしで言ってるんだから。」
「いやでも、最後の思い出作りって……!」
「それは4人での話!これからは2人でごゆっくり〜!」
私は何も言い返せず、崩れ落ちるように座った。
完全にやられた。莉央のおねだりにまんまと騙された。もう関わるつもりないって言ったのに……。
「琉依ちゃんの親友からお墨付きが貰えるとはね。」
絶望する私とは反対に、嬉しそうな彼。
「そういえば今日、拓馬先輩も一緒じゃなくてよかったんですか?」
ずっと黙々と食べていた悠真が、初めて口を開く。
「ここ4人しか座れないし、今日はサッカー部の人達と食べるんだって。それに──────」
