「あれ?体育祭って夏の始め………」
彼の視線と戦ってる中、莉央はボソボソと何か言っている。
「川瀬先輩が呼び出しに行かなくなったのって、琉依が関係してるんですか…?」
「あー。そんなことまで噂になってたんだ。」
「去年の夏頃から急にって噂になってましたよ?」
「俺こういうの初めてで何かよく分かんないけどさ、誰かと2人でいるところ琉依ちゃんに見られたくないって思ったんだよね。」
「琉依………アンタどんだけ愛されてんの!!」
食事中だというのに、莉央は興奮しすぎて立ち上がってる。
「川瀬先輩!琉依のことよろしくお願いします!」
そう言ってペコりと頭を下げるもんだから、思わず私まで立ち上がる。
