まさかの返答に何も言葉が出てこない。 なんで私が歩み寄ろうしたのに拒まれないといけないの…。 「俺のこと、男として意識してよ。」 「え………それって、まだ私のこと…………」 「ちゃんと伝わってない?」 そう言うと、彼は私の頬に手を添える。 「俺、琉依ちゃんのこと────── ずっと好きだよ。」 「ちょっ、何言って……」 私は慌てて顔を背けた。愛おしそうな目で見つめられると、何かがおかしくなりそうな気がして。