まさかのチョイス……か。 可愛げがないのは自覚してるけど、わざわざ着飾る必要なんてないよね。 彼は私をどうイメージしてたのか知らないけど、まさかここまで無愛想で女らしさの欠片もない人だとは思ってなかったはず。 それでも彼は、楽しそうに飲食店へ入っていく。 「琉依ちゃん、何食べるか決まった?」 「うん。ロースカツ定食のご飯大盛りにする。」 「気が合うね。俺もロースカツ定食のご飯大盛り。」 彼はベルを鳴らし、注文を済ませてくれた。